能無し
踊りを習ったところで
君と踊る日が来ようか
歌を学んだところで
君に聞かせる時があろうか
俺達に明日と言う日が
来るかどうかさえわからない
とはいえ今は何を為すすべも持たず
次ぎ会う時こそはと唇を噛めば
情け容赦もなく別れの時は来て
俺はまた君のいない東京へと
帰らなければならぬ
S48.11.04 広島にて