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青春の重み



もうどれだけ歩いたろ

日が暮れてからだいぶ経つな

具合はどうだい

おっと起こしちゃ大変だ

だいたい良いわけなかったか

う、また重くなった

なんて重いんだろ あ、ごめん

眠っているからだよね

ちくしょう 肩が痛えな

ふっと重さを忘れる時もあるのだが

それが過ぎたあとと言ったら!

ああ、手がしびれてきた

つぶれてしまいそうだ

少し休んだほうが良いかな

いや、背負ったままなら同じことだ

やっぱり歩こう



いつまで続くんかな この道

まだ灯り一つ見えやしねえ

でももう少しの辛抱だよ さっちゃん

きっと今に家が見つかるよ

そこには暖かい火と薬が見つかるだろう




S44.12.14






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