終わりなき旅
砂漠を歩む旅人に
緑なすオアシスの愛しきこと!!
湧き出ずる水に喉を潤し
木陰に憩うひと時
暫しの微眠(まどろ)み
されど旅人の目指すはオアシスにあらず
別れはいつの日も辛く
ためらいに胸裂かれど
旅立ちの時 無情に迫れば
心奮いていざ行かん
はるか彼方 砂漠の都へ
オアシスは緑なりき―――
果て知れぬ苦渇の道の
耐え難かりとて顧みるとも
ひとたび別れを告げなば
また帰らじ
S47.12.21