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パソコン有史以前


.2006.09.03

東京で建築設計部設備課にいたとき、電算機研修に行けと命じられ、直属の上司の田村さんと二人で東芝へ通ったことがあります。
当時まだパソコンなど使われておらず、建築の構造計算はNTTのDEMOSというシステムの端末だけ会社にあり、構造設計の連中は設計データを入力すると答えが返ってくるまで半日か一日待っておりました。
DEMOSは本体がNTTにある時間貸しの大型コンピュータで、いつ空くのかわからなかったのです。
会社には電算課がありましたから事務用に東芝の電算機を導入していたようです。TOSBACというシステムでした。

東芝では鈴木三枝子さんというきれいな女性が講師でした。
自分より頭のいい女の人ってのは初めて見たような気がしました。
鈴木さんと言う名前はふと浮かんだだけで、ほんとかどうかわかりません。
新宿混声の女声陣の中にたまたま鈴木さんを知っている人がいたので印象に残っているだけで、ひょっとしたら合唱団のほうの人の名前だったかもしれません。

お題はFORTRANという言語で二次方程式の根を求めるプログラムでした。
自分でタイプを叩くわけではありません。紙に書いたものをキーパンチャーのところへ持っていってカードを打ってもらいました。
カード一枚にプログラム一行で、簡単なプログラムでも片手でやっと持てるくらいの厚みになりました。
プログラムが上手く動かないとさっきのパンチカードはみんな捨て、てまた最初から打ち直してもらうのです。
四、五日通ったその研修で、σ(^_^)はノーミスを記録し、自分の才能を確認しました。(^○^)


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自育不利人の たそがれ懐古録