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PC9801E


.2006.09.03

ある年のこと、経理を担当している叔父さんがめずらしく家に上がりこんで親父と話をしておりました。
なんでも会計事務所の試算では空前の好決算となるそうで、税金対策をしなきゃならないとのことでした。
たまたま通りかかったσ(^_^)に、「パソコンで欲しいものがあったら買ってやるぞ。」と声を掛けてきました。
そんなに儲かる仕事をした覚えはないな、といぶかしがりながらもめったに機嫌よくは買ってもらえないので、長らく使った8ビット機PC8801とお別れし、16ビットCPU、Intel 8086を売り物にしたNEC PC9801シリーズのうち、FDDを内蔵していない9801Eに決めました。
というのはドライブ内蔵の9801F2という機種もあったことはあったのですが、5.25吋2DD(640kB)だったのでたぶんすぐに廃れるだろうと踏んだのです。
すでに2HD(1.25MB)タイプの5.25吋FDDはサンプル出荷されていましたから。
それで、容量が同じ1.25MBの外付の8吋ドライブを買うことにしました。これがアイオー・データとの付き合い始めです。
このドライブはアクセスするときカッシャーンと歯切れのいい音がして、いかにも信頼感がありました。

パソコンは当時Uターンして春日通りにYAコンピュータを開業していた穴田君と一緒に、宇出津に新しくできたショップから買うことにしました。
どうせどこから買っても値引きはないんだし、故障したときに代替機が借りられるような気がしたからです。
おおっぴらに金が使えると言うことでプリンターもカラーディスプレイも一式買ったので百万を超えました。
512kB(512MBの間違いではない)のメモリーが10万を超えていました。
現在は512MB(512,000kB)で一万円はしませんから一万倍の値段です。
それでもショップの人からはそんなにたくさんのメモリーを何に使うの?と聞かれました。
N88BSICだと確かに512kBのメモリーは使い切れないのです。でもσ(^_^)はすでにMSDOSを使うつもりでいました。


空前の好決算はその後、会計事務所の計算間違いだったことが判明しました。
当時は決算月の二、三か月後、会計事務所の決算収支報告書が出るまで儲かったのか損したのかわからなかったのです。(-_-;)


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自育不利人の たそがれ懐古録