.2004.08.31
燈籠山 上の人形部分が燈籠です 地元では「とろやま」または単に「やま」と呼びます 左側にちょっとわかりにくいけど燈籠のない「やま」が三台並んでいます 昔は全部(当時七町内七台)燈籠がついていたらしいですが、電線が邪魔になってつけられなくなりました 燈籠がなくなっても燈籠山と称します 曳山と書くこともありますが呼び方は「やま」です 右の一台だけ昔の形が再現されて運行場所限定でデモ出演しています 燈籠の中に入るため、屋根にはでっかい穴が開いています つーか、屋根の形だけしていてほとんど屋根の用はなししていません 私が子供のころはもう燈籠はなく、屋根の穴だけが残っていて、左のまんなかの一台のように竹を割ったものに花を形どった紙を何枚も貼ったものをボロ隠しに飾りました 祭りの準備で花を貼るのは子供の役目でした 雨が降ってくるとなぜ屋根に穴が開いているのかずっと疑問に思っていました |
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人形を拡大したところです 何年か毎にお題目が変わります 予算の関係で、毎年変えるところまではいきません 技術が途絶えていたため、復元するときは青森のねぶたを見に行きました 私はすでに部外者でしたので参加はしませんでしたが、青森まで走るワゴン車を貸してやりました 途中でスピード取締りのストロボが光って写真を撮られたらしいのですが、お咎めなしでした 下のほう、六角形の柱についた紋所は昇り藤なので鍛治町か栄町のお古を改造したものでしょう この二つの町はもともと一つだったのがだんだん人口が増えて二つになったいきさつ上、同じ紋所です この灯籠山だけはみんなで引き、各町内の灯籠山は町内の人間だけで曳くのが原則です ただし紋所がついたはっぴを着ていなければ誰が曳いてもかまいません |
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ちょうちんの紋所がなんとか見えます 現在は復元された人形付きを除き、八町内八台運行されます 右側の灯籠山が昇り藤 中央が三つ巴で南町 左側が巴で私が住んでいた今町です 曳いているやつらに見つかると面倒なのであまり近づきません 一升瓶のラッパ飲みをやらされますから(^^;) 子供は乗っていてもいいのですが、眠ると降ろされてしまうので必死に眠気をこらえます 八台の燈籠山は各町内を進むときはその町内の燈籠山が先頭になります 昔は夜遅くなって曳き手が酔っ払ってくると自分の町内を通るときはサボタージュして意識的に前進せず、 当然追い越しはできないので全体が止まってしまいました すると乗っている子供は退屈し、堪らず眠ってしまうのです |