春日中学の三年生になっても飯田高校に進む道しかなかった頃はまったく受験勉強などする気はありませんでした。 1時間の試験を私だけ半分に減らしても落ちるはずはないと思っていましたから。 当時は塾もなく、がりがり勉強する生徒はほとんどいませんでした。 地力勝負になれば負けるわけはないのです。 しかし、高専の開校が発表されると状況が変わりました。 上級生がいない学校、と言うのが最上級生になって恐いものがなくなり、毎日を面白おかしくすごしていた当時の私には最大の魅力でした。 最初から最上級生なら今のような楽しい学校生活が卒業するまで続くだろう。 そう考えると俄然やる気が沸いてきて受験勉強を始めることにしました。 しかし全県で行なわれた模擬試験で志望校を高専にしておいたら三番だったので、すぐにやる気がなくなりました。(^^;) ラジオ少年だった私は電気をやりたかったし、親父もどうでもいいようなことを言っていましたが、顔には明らかに機械をやって欲しいと書いてありました。 それで機械工学科にしましたが、のちに入学してみて気がついたのですが、私は明らかに電気工学科の人種とは違っていて、五年もいたのにほとんど電気工学科には友だちができませんでしたので、これはこれでよかったのでしょう。 |